フレッツ光でキャッシュバックが貰えない本当の理由|高額還元はウソ
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日本で一番光回線のシェアが高く人気のある回線が、NTTのフレッツ光です。
しかし、フレッツ光のどこの申し込み窓口を見てみても、インターネット契約でおなじみのキャンペーンががあまり充実していません。
昔はPS3やPS4、任天堂のゲーム機、テレビや家電など豪華プレゼントを提供していたり、 40,000円を超えるようなキャッシュバックを提供していました。
このページではキャッシュバックが無くなった原因や、フレッツ光回線でもキャッシュバックや割引が適用される光コラボについて詳しく解説します。
高額なキャッシュバック金額に惑わされないよう注意

Googleでフレッツ光のキャッシュバックについて検索してみると、 広告部分だけでも、いろいろなキャンペーンが紹介されています。
△フレッツ光のキャッシュバック検索結果
40,000円程度のキャッシュバックだけでなく、場合によっては10万円を超えるような金額をうたっている窓口もたくさん実在します。
しかし、これらのほとんどはオトリ広告なので、実際に申し込んでも、満額貰えることはめったにありません。
実は、このような高額なキャッシュバックはウソでは無いのですが、そのほとんどに厳しい条件が付いています。
たとえば、フレッツ光で40,000円ほどのキャッシュバックを貰うためにはこんな条件があります。
■高額キャッシュバックをもらうときの条件
- 法人または個人事業主
- オプションサービスの申し込み
現在フレッツ光では個人向けに対してほとんどキャッシュバックが提供されていません。
まれに、高額なキャッシュバックを提供している窓口がありますが、これらは個人向けではなく、法人または個人事業主に限定されているのも珍しくありません。
また、個人や個人事業主であると同時に、たくさんのオプションサービスの申し込みが必要なのもよくあるケースです。
例えば、ひかり電話のナンバーディスプレイや複数電話番号サービスなどが代表的でしょう。
そのため、いくらフレッツ光で豪華なキャンペーンが紹介されていたとしても、 そのまま適用されるケースはほとんどありません。
個人でフレッツ光に申し込んでもらえるキャッシュバックは、多くても5,000円程度です。
そのため、自宅用のインターネットとしてフレッツ光へ申し込みするのはオススメできません。
代替案として、フレッツ光の回線が使われている光コラボ回線がおすすめです。
個人でインターネットを使うなら光コラボがおすすめ
キャッシュバックの金額を見ても分かる通り、フレッツ光を提供しているNTTは、法人・個人事業主の顧客を集めるのは意欲的です。
しかし、個人向けサービスについては、サービスの提供はされているものの、あまり積極的に顧客を集めようとしていません。
その理由は、NTTがフレッツ光の卸売サービスである光コラボを始めたためです。
そのため、フレッツ光を使いたい個人ユーザーの方は基本的に光コラボに入るのが一般的でしょう。
ソフトバンク光やドコモ光などあらゆるサービスが光コラボ事業者としてサービス提供を行っています。
■光コラボの特徴
- 回線や設備は完全にフレッツ光と同じ
- フレッツ光の提供エリアなら申し込み可
- プロバイダと回線事業者がセットなので料金が安い
- プロバイダ独自の割引が適用される
光コラボはフレッツ光の回線や設備をまるごと利用したサービスです。
そのため、フレッツ光が使えるエリアであれば、どこからでも申し込めます。
マンションやアパートなどの集合住宅でも、フレッツ光さえ入っていれば、配線方式によっては工事なしで簡単に開通できるのです。
光コラボ・フレッツ光のエリア判定方法!ソフトバンク光やドコモ光のエリアについて
光コラボは料金が安いのが魅力
光コラボの特徴は料金の安さでしょう。
今までのフレッツ光の場合、NTTのフレッツ光回線料金とは別にプロバイダ料金が必要でした。
たとえば、NTT東日本で戸建てにフレッツ光を入れる場合、月額59407703300円ほどかかります。
しかし、この料金とは別にプロバイダ料金が必要で、さらに500~1,200円ほど必要です。
そのため、合計で59407703301,200円近い金額が必要でしょう。
もちろん、この金額には光電話の料金は含まれていないので、電話も契約すると毎月6,000円以上の出費になってしまいます。
一方、光コラボではプロバイダが回線事業者も兼ねているので、別途プロバイダ料金が必要ありません。
プロバイダから一括で料金が請求されるため、毎月の料金も安くなります。
たとえば、光コラボで特に人気のあるソフトバンク光の戸建てタイプだと、月額5,720円で利用できます。
また、ソフトバンクスマホとのセット割も適用されるので、フレッツ光と比較すると大幅に通信費を節約できるでしょう。
光コラボを比較!おすすめの回線はどれ?
現在フレッツ光の申し込みを検討している場合は、フレッツ光の回線をそのまま利用した光コラボ事業者をおすすめします。
すでに解説した通り、フレッツ光は料金が高くなってしまうだけでなく、キャッシュバックも提供されていないなど、フレッツ光はデメリットが多い回線です。
そのほかのデメリットに関してはフレッツ光のデメリットをまとめて解説をご覧ください。
光コラボ事業者であれば、速度や回線品質などフレッツ光と変わらないため、 速度はフレッツ光のままで、割引やキャッシュバックなどの特典を受けられます。
ただし、auひかり同様、プロバイダからに直接申し込みをするか、代理店経由で申し込みをするかによってキャンペーン内容が異なるため、注意が必要です。
auひかりのキャッシュバックでも説明した通り、場合によっては申し込み先が違うだけで何万円も損をしてしまう場合もあるでしょう。
そこで、当サイトで独自に各光コラボ事業者を比較し、それぞれの特徴を解説します。
So-net光プラスはauひかりのセット割が適用可能
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こんな人におすすめ!
So-net光プラスは、光コラボ事業者の中では珍しくスマホとのセット割を適用できます。 基本的にauスマホを使っている人は、auひかりがもっとも割引率が高くお得ですが、auひかりはエリアによっては使えなかったり、仮に提供エリア内でも集合住宅の場合、導入されていないと使えない場合があります。 So-net光プラスは、光コラボ回線でありながら、auスマホとのセット割が適用されるので、なんらかの理由でauひかりが使えない人に特におすすめです。 auのセット割についてはauスマホセット割引適用方法と注意点もあわせてご覧ください。 また、光コラボ事業者はフレッツ光よりも安いとは言え、一般的に戸建てでも5,000円前後の月額料金がかかります。 マンションに関しても、通常は4,000円近くの月額料金がかかりますが、公式キャンペーンでは2,980円で利用可能です。 So-net光プラスは、auスマホとのセット割が適用されるうえに、公式から申し込みすることで月額料金を大幅に抑える事ができます。 |
ソフトバンクユーザーならソフトバンク光
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こんな人におすすめ!
ソフトバンク光は名前の通りソフトバンクが提供している光コラボなので、ソフトバンクスマホのセット割が適用されます。 ただ、速度面や回線品質の面から言うとソフトバンク光でセット割を適用するよりもSo-netが提供しているNURO光でセット割にしたほうが安いです。 しかし、NURO光はエリアが限られており、導入の条件が厳しいデメリットがあります。 NURO光の詳細についてはNURO光のキャンペーンをご覧ください。 ソフトバンク光は、公式ページで申し込むよりもソフトバンクの正規代理店で申し込んだ方がキャッシュバックが多く貰える特徴があります。 なぜなら、代理店から申し込んだ場合、公式で提供されているキャンペーンと代理店のキャンペーンの両方が適用されるため、通常よりもキャッシュバックが増額されるのです。 なかでも、ソフトバンクの代理店として高い人気を持つのが STORY
STORYでは基本キャッシュバックとして37,000円が受け取れます。 これに加え、新規申込みの場合は初期工事費(※26,400円)をすべて還元するキャンペーンの対象となるので、総額63,400円もの還元額となります。 ネット回線のお得なキャンペーンをお探しの方には、ピッタリの窓口と言っていいでしょう。 その他のキャンペーンについては、ソフトバンク光キャンペーン解説をご覧ください。 |
OCN光は格安SIM『OCN モバイル ONE』とセット割
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日本で最も会員数が多く、人気が高いプロバイダであるOCNが提供している光コラボがOCN光です。 ただ、OCN光の場合、自社オリジナルの格安SIM『OCNモバイル ONE』とのセット割が可能です。 割引額は、1台あたり200円になり、最大5台まで適用されるので家族でまとめることで通信費の節約につながります。 一見、他社のセット割に比較すると割引額は物足りなく感じてしまう方もいるかもしれません。 しかし、OCNモバイル ONEは格安SIM特有の低価格プランになっているため、割引額が少なくても総額では大手キャリアの料金プランよりもお得です。 |
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キャッシュバックの受け取り時期は窓口ごとに異なる

インターネット申し込みのキャンペーンでは、実際にいつキャッシュバックが受け取れるのかも気になるポイントでしょう。
きちんと受け取り時期を確認しておかないと、場合によっては1年以上待たされる事もあるので注意が必要です。
受け取りまでの期間が長いのが、プロバイダに直接申し込んだ場合です。
プロバイダからすれば、ある程度サービスを継続してくれなければ、利益にならないので、キャッシュバックの支払いを先延ばしにする傾向があります。
当然、キャッシュバックを受け取る前にサービスを解約してしまうと受け取れません。
プロバイダによっても違いますが、だいたい8〜12ヶ月ほどが一般的でしょう。
プロバイダとは対照的に、還元時期が早いのが代理店経由で申し込んだ場合です。
代理店経由の場合、プロバイダの公式キャンペーンは適用されません。
代わりに代理店が行っている独自のキャンペーンが適用され、キャッシュバックも代理店から直接支払われるしくみです。
代理店では、申し込みを獲得するごとに、プロバイダから受け取れる成功報酬(コミッション)を元手にキャッシュバックとして還元します。
つまり、代理店からすれば、コミッションさえ貰ってしまえば、ユーザーが解約しようと関係ないのです。
ユーザーが申し込み後、無事開通したらプロバイダから代理店へのコミッションが比較的すぐに支払われます。
ユーザーへのキャッシュバックは、代理店が受け取ったコミッションの一部が支払われるため、 代理店経由での申し込みのほうが、キャッシュバックを早い時期に受け取れるのです。
代理店によっても還元時期は違ってきますが、早くて開通後1ヶ月、遅くても3ヶ月以内に支払われるのが多いようです。
フレッツ光のキャッシュバックが激減した決定的な理由は?

フレッツ光は対応エリアが広く、日本でもっとも知名度が高いと言っても過言ではありません。
そのため、魅力的なキャッシュバックがあったほうがより利用者が増えるでしょう。
それではなぜ、フレッツ光ではキャッシュバックキャンペーン自体が激減したのでしょうか。
もともとはauのスマホセット割のせい?

フレッツ光のキャッシュバックが激減した理由は、KDDIが展開しているauひかりとauスマホとのセット割に原因があります。
元々、フレッツ光を提供しているNTT東西とNTT docomoは同じNTTグループですが、セット割を提供できない理由がありました。
NTTは元々は国営会社で、1985年に民営化されました。
しかし、そのままでは規模が大きすぎて、民営化後、他の企業が競争しようとしても勝ち目がなくなってしまいます。
このままでは、競争が損なわれてしまい、経済的にも良くありません。
そこで日本政府はNTTを民営化する際、NTT東西やNTTコミュニケーションズ、NTT docomoなどに分社化する事にしました。
ただ、分社化して、それぞれが小さな会社になっただけでは、NTTはまだまだ強すぎるため、他にもNTTを拘束するための決まりが必要になりました。
そこで、作られたのが通称「NTT法」と呼ばれるNTT専用の法律です。
その法律の中で「NTTは特定の事業者とだけ業務提携する事はできない」と定められています。
つまり、すべての事業者に対して公平な扱いをする必要があるのです。
フレッツ光を提供しているNTT東日本や西日本が、NTT docomoとの割引を実現するためには、NTT法に従い、KDDIやソフトバンクなど、 ライバル会社のスマホとのセット割も提供しなければなりません。
フレッツ光とauスマホ、フレッツ光とソフトバンクスマホといったぐらいに割引を提供する必要が出てくるので、 これでは、全く意味がなくなってしまいます。
そのため、NTTではKDDIで提供していたようなスマホとのセット割を提供できませんでした。
しかし、NTTが何もできない間に、KDDIはauひかりとauスマホとのセット割により、どんどんシェアを伸ばしてNTTの顧客を奪い取っていきました。
このままではNTTが危ない!という事態になったため、総務省が新たに許可を出した方法が光コラボレーションです。
光コラボはフレッツ光の設備を使って提供するインターネット回線

光コラボとは、フレッツ光の回線や設備を丸ごと借り入れて提供されるのサービスです。
これにより、docomoが自社ブランドとしてドコモ光を提供できるようになりました。
ドコモ光もドコモスマホも両方とも、NTT docomoが提供しているサービスと言うことになるので、 他の会社と提携をするわけではありません。
自社サービスだけで割引を行う分にはNTT法には違反しないため、セット割が実現されたのです。
ただ、NTT東西もNTT docomoにだけフレッツ光の回線を貸し出ししてしまっては、法律違反となってしまいます。
そこで、光コラボを利用したいすべての事業者に公平にフレッツ光の設備を貸し出さなければなりません。
NTTの光コラボを使えば、簡単に自社ブランドでサービス展開できるため、2015年の初頭からいろいろな光サービスが登場したのです。
最も有名なサービスであれば、ソフトバンク光が挙げられるでしょう。
ソフトバンクが自社ブランドで光サービスの提供を始めたため、同時にソフトバンクスマホとのセット割も開始されました。
すべての事業者に公平な設備提供をしなければいけないNTTは、docomoに回線提供をすると同時にライバル会社にまで回線提供をする破目になってしまったのです。
光コラボの登場で設備の貸し出しに力を入れ始めた
ここでNTTは今までに無い方針転換を行います。
「これからはお客様に直接サービスを提供するのではなく、他者事業者のバックアップに力を入れよう」という姿勢に変更したのです。
つまり、今までフレッツ光というブランドで直接サービスを提供していましたが、これからは光コラボを利用する他社事業者への設備の貸し出しに力を入れ始めたのです。
他社に設備の貸し出しをしても、設備のレンタル料ということで、きちんとお金が入ります。
顧客管理や、サポートなど直接行う必要がないので、むしろ仕事の手間が省けるでしょう。
こうして、設備の貸し出しに力を入れ始めたNTTは、顧客の新規獲得に力を入れなくなりました。
そのため、高額なキャッシュバックを提供する必要もなく、大幅に減額されるようになったのです。
プロバイダのキャンペーンも期待できない…
フレッツ光はNTTに直接申し込みをするだけではなく、対応しているプロバイダからも申し込めます。
対応しているプロバイダの数は300以上あり、それぞれで独自のキャンペーンを実施しています。
しかし、独自のキャンペーンを実施しているとは言え、NTTがフレッツ光の新規顧客獲得に力を入れなくなったため、 プロバイダ側も同時に方針転換を迫られます。
フレッツ光はもともとプロバイダとNTTの両方の契約が必要な分、月額料金が上がりがちです。
しかも、キャッシュバックも金額も大きく減額されたとなれば、ユーザー側には何もメリットがないでしょう。
それならば、各プロバイダもフレッツ光を薦めるのではなく、光コラボ事業に参加し、独自の自社ブランドでサービスを提供したほうがユーザーの満足度は高まります。
そのため、プロバイダ側のフレッツ光キャンペーンも内容が大きく変更され、キャッシュバックがほとんど貰えなくなってしまったのです。
NTT西日本でもキャッシュバックは終了
NTTが方針転換を行い、新規顧客の獲得に力を入れなくなっているなか、NTT西日本ではある程度高額なキャッシュバックを提供していました。
そのため、NTT西日本に住んでいる人たちは、フレッツ光でもある程度お得に申し込めたのです。
しかし、そんなNTT西日本でも東日本同様、ついに高額キャッシュバックの提供を終了しました。
そのため、現在ではエリアに関わらず、フレッツ光で高額なキャッシュバックを貰う事はできません。
高額キャッシュバックは法人のみ!個人はNG

フレッツ光に申し込みでも唯一高額なキャッシュバックを貰える人たちがいます。
それは、法人や個人事業主など、何らかの事業を行っている人たちです。
フレッツ光は固定IPアドレスや多彩な電話オプションなど、事業向けに使うにはピッタリな回線と言えます。
光コラボなど他のインターネットサービスで、フレッツ光以上に充実した事業向けサービスを提供している回線はないため、 法人や個人事業主の多くはフレッツ光を使っています。
NTTは個人向けに関しては、新規獲得に力を入れなくなったものの、事業者向けに対してはかなり前向きにサービスを宣伝しているのです。
そのため、法人または個人事業主であれば、30,000〜40,000円と言った高額なキャッシュバックを受け取れます。
法人・個人事業主向けインターネットに関しては法人やSOHO・個人事業で後悔しない厳選ネット回線をご覧ください。
電気量販店もフレッツ光の押しは控えめに
ヨドバシカメラやヤマダ電機、ビッグカメラと言った大手電気量販店でも、フレッツ光への申し込みはかなり控えめになっています。
一昔前であれば、テレビや冷蔵庫、洗濯機と言った家電の購入と同時にフレッツ光に申し込みをすれば、40,000~80,000円近くの割引が適用されました。
1円・10円パソコンなど、インターネット回線との同時申し込みで、タダ同然で貰えるパソコンも話題になったほどです。
そんな家電量販店でもフレッツ光に関するキャンペーンはほとんど終わってしまい、現在では光コラボやauひかりなどの回線に力を入れています。
また、一昔前にインターネット回線と同時申し込みで大幅な家電の割引を利用した詐欺が多発したため、 今では割引ではなく、開通後のポイントや商品券の還元しか行われていません。
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