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KDDI光とauひかりは同じ?auひかりの歴史と関連回線を解説
auひかりは、2003年にサービス提供していた「KDDI光プラス」と東京電力の光ファイバー事業「TEPCOひかり」を統合することで生まれました。
以降、様々な電力系会社との業務提携や、株式取得による子会社化を行い、光回線事業を拡大させています。
現在では、auひかりはフレッツ光に並ぶ知名度と人気を誇り、多くのユーザーを抱えている回線になりました。
今回は、現在のauひかりに至るまでのKDDIの光回線の歴史や、関連するサービスについてまとめました。
KDDIの光回線の歴史!光ファイバーコースからauひかりまで
KDDIの光回線の歴史は意外に古く、プロバイダのDIONのインターネットサービスとして、2001年にスタートした『光ファイバーコースwith「光IP通信網(基本)」』が試験的に提供開始されたのがはじまりです。
以降、次のような流れでサービスを展開しています。
■KDDIの光回線の歴史概要
- 2001年に『光ファイバーコースwith「光IP通信網(基本)」』の試験運用開始
- 『ブロードバンドDION"F"with「Bフレッツ」ファミリー』にサービス名称変更
- 「光プラス」に名称変更、国内の各主要都市での提供開始
- KDDI光プラスとTEPCOひかりが統合し「ひかりone」に
- 最大2Gbpsの「ギガ得プラン」が提供開始
- 2010年1月1日より、サービス名を「auひかり」に変更
- 沖縄限定のサービス「auひかりちゅら」
- 2018年、最大5Gbps/10Gbpsのサービスも登場
『光ファイバーコースwith「光IP通信網(基本)』は、当時月額料金6,800円で提供されており、上り・下りとも最大10Mbpsと、現在のおよそ100分の1のスピードでした。
のちに『ブロードバンドDION"F"with「Bフレッツ」ファミリー』として順次各サービスが開始され、2003年10月10日からは、名称を「光プラス」に改め、国内の各主要都市での提供を開始します。
これにより、KDDIではネット・電話・TVの3つのサービスを1本の光ファイバーで対応できるようになり、じわじわと人気を集めていくことになります。
KDDI光プラスとTEPCOひかりが統合し「ひかりone」に
2005年10月、KDDIは自社の光ファイバー回線で「TEPCOひかり」を提供していた東京電力と、通信事業の統合を行います。
事業統合によりサービスも統合され、2006年6月1日にはKDDI光プラスとTEPCOひかりの統合サービスである「ひかりone」が開始されました。
その後も様々な電力系会社との業務提携や、株式取得による子会社化を行い、KDDIは光回線事業を拡大させます。
また、日本各地域の光ファイバーをインフラ面で支える「PNJグループ(電力系通信事業者)」の幹事会社を務め、光回線事業者としてますます力を増していきました。
2007年1月には旧TEPCOひかりのユーザーもひかりoneへ移行し、KDDIの回線利用者は一気に増加します。
さらに、2008年には回線速度が最大1Gbpsの「ギガ得プラン」が戸建てを対象に提供開始され、現在のサービス内容に近い形態となったのです。
そして2010年1月1月、サービス名を「auひかり」に改め、現在に至ります。
沖縄限定のサービス「auひかりちゅら」
「auひかりちゅら」は、2010年3月14日から沖縄県限定で提供されているネット回線です。
auひかりと冠してはいますが、提供しているの沖縄セルラー電話株式会社は、もとはKDDIとはまったく別の会社になります。
そもそも沖縄セルラー電話は、KDDIの前身企業のひとつであるDDIセルラーグループに属していました。
DDIが何度かの再編によってKDDIとして統合されるなか、地元に特化した経営を行っていた沖縄セルラーだけが、その方針のままで残されたのです。
沖縄セルラーは、沖縄県内の携帯電話事業で高いシェアを誇っており、県内で50%近くのユーザーが利用しています。
地元の企業からの出資を受けていたことや、1997年に上場している点から、他の地域の関連企業のように吸収合併されることなく、残り続けてきました。
現在は、KDDIのグループ会社としてサービスを展開しており、沖縄で根強い人気を集め続けています。
2018年から最大5Gbps/10Gbpsのサービスも登場
2018年になると、最大速度5ギガ/10ギガのプランが関東の一部地域限定で受付開始されました。
■auひかり5ギガ/10ギガ提供エリア
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
※上記の各一部エリア
近年、スマホとWi-Fiの普及によるネットコンテンツの活性化やeSportsの人気など、ネット回線の高速化に対する需要は高まっています。
そんな中、競合会社であるNURO光から、最大10Gbpsの超高速回線の提供が開始され、ますます回線速度が注目されるようになりました。
より安定した速度でのネット利用はKDDIの課題でもあり、ユーザーから「1Gbpsを超えるサービスが欲しい」との声が上がっていたため、2018年3月にKDDIからも5ギガ/10ギガ回線が登場したのです。
フレッツ光や光コラボに先駆けて提供されたのもあり、提供開始当時は大いに話題になりました。
もしauひかりの1ギガ回線を利用中であれば、設置済みのONUを対応機種に交換するだけで10ギガ回線を利用できる手軽さもあり、提供開始から現在まで、多くの人に選ばれています。
速度重視でネット回線を選びたい方は、より質の高いネットコンテンツが増えていくことを考えると、1Gbpsプランからの切り替えを検討してもよいかもしれません。
KDDIの自社プロバイダ・au one netとは?
auひかりの提携プロバイダは全部で8社あり、その中のひとつであるau one netは、KDDIが提供しています。
■auひかりの提携プロバイダ
- au one net
- BIGLOBE
- So-net
- @nifty
- @TCOM
- DTI
- ASAHIネット
- GMOとくとくBB
au one netは、KDDIの前身企業であるDDIがかつて提供していた老舗プロバイダ「DION」が基盤となっているプロバイダです。
DIONは、ADSLが普及する前からプロバイダ事業を行っており、ピーク時には400万人ものユーザーに利用されていました。
しかしDDI・日本移動通信株式会社(IDO)、KDDの3社が合併してKDDIが発足したのをきっかけに、2007年に「au one net」とサービス名が変更されます。
現在では、電力系の通信事業者が提供するプロバイダとしては、NTTが提供しているOCNに次いで会員数が多いプロバイダに成長しました。
au one netは、KDDIが直接提供しているプロバイダであるため、すべての問い合わせがKDDIで完結するのが強みでしょう。
au one netについて詳しくは、auひかりでau one netをプロバイダ候補から外すべき理由をご覧ください。
KDDIの提供するもうひとつのプロバイダ・BIGLOBE
auひかりの提携プロバイダのひとつであるBIGLOBEも、KDDIが提供しています。
BIGLOBEは、1996年にNECから開始された老舗プロバイダで、2006年にはNECビッグローブ株式会社として分離独立した企業です。
過去にはオリジナルのコンピューターゲームを開発したり、アニメ動画の配信サービスを行うなど、幅広いサービスを提供していました。
しかし、2014年3月末にNECが保有している株式を日本産業パートナーズにすべて売却し、それを機に社名を「ビッグローブ」に変更し、NECグループを離脱します。
その後、日本産業パートナーズがKDDIに保有株式をすべて売却したのをきっかけに、2017年にはBIGLOBEの経営権をKDDIが100%取得し、ビッグローブはKDDIグループの子会社となりました。
以降、auひかりの提携プロバイダとしてはもちろん、自社提供のネット回線であるビッグローブ光やBIGLOBE WiMAXなど、さまざまな事業を展開しています。
KDDIの固定電話サービス・auひかり電話について
auひかり電話は、KDDIの固定電話サービスです。
2003年7月、他社回線に先行して当時のマンションタイプを対象に開始されました。
現在は戸建て向けタイプでも利用できるようになり、auひかりの契約と同時に電話も乗り換える方も多いでしょう。
auひかり電話を利用するもっとも大きなメリットとして、基本料金と月額料金が安くなることが挙げられます。
月額基本料金 | 550円 | |
---|---|---|
通話料金 | 国内通話 IP電話向け通話 |
8分/3分 |
020番号向け通話 | 10円/40秒 (別途40円/通話1回) |
|
国際電話 | 9~50円/1分 | |
au携帯電話 | 15.5円/1分 | |
他社携帯電話 | 16円/1分 | |
PHS | 10円/1分 (別途10円/通話1回) |
|
警察(110) 消防・救急(119) 海上保安庁(118) 電報(115) |
無料 | |
時報(117) | 8円/3分 | |
天気予報(177) | 8円/3分 | |
番号案内(104) | 100円/1回 | |
災害伝言ダイヤル(171) | 8円/1分 |
同一都道府県内外どこにかけても一律8円/3分で通話できるので、NTT加入電話に比べて90%も通話料がお得になります。
NTTで発行された電話番号であればそのまま利用できるため、同じ電話番号を継続したい方にもぴったりです。
そのため、月々の利用料金を節約したい方であれば、auひかり電話への乗り換えも検討して良いでしょう。
auスマホとのセット割適用時はauひかり電話必須!
auスマホとのセット割であるauスマートバリューを適用するためには、auひかりとauひかり電話の両方を契約するのが条件となっています。
auスマートバリューは、auスマホの契約プランに応じて、スマホの利用料金に毎月最大1,000円×10回線まで割引が適用されるサービスです。
データプラン | 割引額 |
---|---|
使い放題MAX 5G/4G |
1,100円 |
ピタットプラン5G/4G |
~1GB:対象外 1~7GB:550円 |
povo | なし |
auひかりの料金に割引が適用されるわけではありませんが、家族でauスマホを契約しているご家庭であれば、月々の通信費を大きく節約できます。
auスマホセット割の詳細は、auスマートバリューの適用方法と注意点をご覧ください。
auひかり以外のKDDI関連の光回線はある?
KDDIが提供するネット回線として、もっとも知名度が高いのはやはりauひかりでしょう。
しかし、KDDIのグループ会社や業務提携企業を見てみると、auひかり以外のネット回線事業者もいくつかあります。
■KDDI傘下のネット回線事業者の例
- コミュファ光(中部テレコミュニケーション)
- eo光(オプテージ)
- JCOM(ジュピターテレコム)
ここでは、各関連企業の概要についてまとめました。
コミュファ光は中部地方限定!どんな回線?
コミュファ光は、KDDIのグループ会社である「中部テレコミュニケーション」が提供している光回線で、もともとは中部電力が運営していたネット回線です。
中部電力が提供していたこともあり、提供エリアも中部地方限定となっています。
■コミュファ光の対応エリア
- 愛知県
- 岐阜県
- 三重県
- 静岡県
- 長野県
中部電力は、2006年にコミュファ光の事業を中部テレコミュニケーションに引き継いでいます。
この中部テレコミュニケーションは、1989年から日本高速通信(現KDDI)と共同運用を行っていた企業です。
1999年には、かつてTEPCO光の提供元であった「株式会社パワードコム」を共同設立するなど関わりが深く、2008年4月にはKDDIのグループ会社となりました。
また、auスマホとのセット割「auスマートバリュー」にも対応しているため、中部地方にお住まいのauユーザーの方にとって、コミュファ光は十分に選ぶ価値があります。
一部エリアでは最大10Gbpsの高速インターネットサービスも利用可能なため、速度にこだわりたい方にもおすすめです。
それに加えて、コミュファ光では開通工事の無料特典や、マンションタイプの方向けの月額料金割引など、お得なキャンペーンも多数行っています。
なるべくお得にインターネットをはじめたいと考えている方にもぴったりの回線です。
コミュファ光とは?料金・キャンペーンや評判など東海限定の光を調査
関西限定のeo光もauスマートバリューを適用できる
eo光は、関西電力系列の大手電気通信事業者である株式会社オプテージ(旧・株式会社ケイオプティコム)が提供している光回線です。
そのため、eo光の対応エリアは関西地方に限定されています。
■eo光の対応エリア
- 大阪府
- 京都府
- 兵庫県
- 奈良県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 福井県
eo光の提供元であるオプテージは、2012年よりKDDIと業務提携を結んでおり、競合を避けるためにauひかりは提供されていません。
そのかわり、eo光はauスマホとのセット割「auスマートバリュー」が適用できるため、「関西地方でもauのセット割を利用したい!」という方は、eo光を選びましょう。
また、オプテージではKDDI回線を利用した格安スマホサービス「mineo」も展開しています。
2011年には、KDDIやUQコミュニケーションズなどと大阪市地下鉄のネット環境設備の整備を行うなど、KDDIとの関わりが深いです。
eo光のサービス内容詳細については、別記事「 【最新】eo光のおすすめキャンペーン!公式が一番お得なのは本当か?」をご覧ください。
JCOMはケーブルテレビ+ネットでスマホセット割を使いたい方に
JCOMは、株式会社ジュピターテレコムが運営する企業で、2010年にKDDIが筆頭株主になっています。
2013年には、KDDIの連結子会社となったため、コミュファ光やeo光と同じく、auスマートバリューが適用可能となりました。
しかし、JCOMのネット回線はケーブルテレビ回線を活用したものであるため、ここまで紹介した2社に比べて速度が出にくいデメリットがあります。
もしauスマホとのセット割を目当てにネット回線を選ぶのであれば、JCOMの優先度は低めであると言えるでしょう。
ただ、提供エリアが限られているコミュファ光とeo光に比べ、JCOMは日本全国で利用できるのがメリットです。
また、ケーブルテレビとインターネットを同時に利用したいという方であれば、JCOMも選択肢のひとつになります。
JCOMについては、JCOMの気になるデメリットとauひかりとの比較まとめをご覧ください。