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1Gbpsの「bps」とは?データ通信の速度を表す単位をやさしく解説
当たり前にインターネットの通信速度をあらわすとき、〇Mbpsや〇Gbpsという単位が使われますが、「最大〇Gbps!」と言われても、「bps」がなんなのか知らない人にとってはピンときませんよね。
「100Mbpsより1Gbpsのほうが速いんだよね?」
と、いった程度はわかるかもしれませんが、このページでは、可能な限り分かりやすく通信速度の単位について解説してみました。
また、動画でも1Gbpsについてわかりやすく解説したものがあるので参考にしてください。
MbpsやGbpsの読み方や違いは?
大前提として、インターネットの通信速度の示す単位は、MbpsやGbpsの「bps」の部分です。
詳しくは後述しますが、MやGは大きくなってしまう数字を省略するためのもので、Mは「メガ」、Gは「ギガ」と読みます。
MやGのあとの「bps」がインターネットの速度を表すための単位で、「bits per second(ビットパーセカンド)」の略です。
読み方は、ただ単に「ビーピーエス」と読むのが一般的だと言えるでしょう。
なのでMbpsとGbpsの読み方は以下の通りです。
- Mbps……メガビーピーエス
- Gbps……ギガビーピーエス
1Gbpsであれば、「イチギガビーピーエス」という読み方で良いでしょう。
M(メガ)やG(ギガ)の違いは数字の大きさ
それでは「Mbps」や「Gbps」の最初に付いているアルファベット 「M(メガ)」や「G(ギガ)」の違いについて説明していきます。
これらの単位は理工学系の勉強をした方なら非常になじみのある単位でしょう。
例えば周波数の単位である、Hz (ヘルツ)や、電気回路の抵抗を表す Ω (オーム) などの単位を使用する際、 これらのアルファベットを頻繁に目にします。
しかし、この単位の表し方そのものは、理系の方で無くても、ほとんどの方が小学校などで習っている内容です。
メートルやグラムも同じ仕組み
誰でも知っている、メートルを例にとり説明していきましょう。
メートルとはご存じのとおり、長さを測る場合に使われる単位で、1キロメートルは1,000メートルです。
1km = 1,000m
お分かりかと思いますが、km(キロメートル)に使われているアルファベット 「k(キロ)」とは数字の1,000を表しています。
そのためメートルに限らず、重さの単位でも1キログラムは1000グラムです。
1kg = 1,000g
では、「k(キロ)」が1,000を表すのであれば、「M(メガ)」はどれくらいの数を表すのでしょうか。
簡単に言ってしまえば、1Mは、1kの1000倍を表す単位です。
1M = 1,000k = 1,000,000
このように、メートルやグラムなどの単位で使われる「k(キロ)」が理解できれば、「M(メガ)」や「G(ギガ)」は簡単に説明できます。
同じように「G(ギガ)」は「M(メガ)」のさらに1000倍を表します。
1G = 1,000M = 1,000,000k = 1,000,000,000
つまりインターネットで「M(メガ)」や「G(メガ)」を使うのは、数字が大きすぎて分かりずらい数字を笑楽するためです。
1G=1,000,000,000を表す
大きな数字を省略するに、数字をアルファベット化して表わしています。
単位 | 実際の数値 |
---|---|
1P(ペタ) | 1,000,000,000,000,000 |
1T(テラ) | 1,000,000,000,000 |
1G(ギガ) | 1,000,000,000 |
1M(メガ) | 1,000,000 |
1k(キロ) | 1,000 |
表を見てもわかるように、いちいち1,000,000,000と表すと大変なので、1Gと表記しているわけです。
大きな数字をアルファべット1つで表せるようにしたのが「M(メガ)」や「G(ギガ)」のため、ふつうは使うことはありませんが、1000Kmは1Mm(1メガメートル)と言えるでしょう。
他にも、さらに大きな値を表す単位 「T(テラ)」があったり、逆に小さい数字を表す「m (ミリ)」や 「μ (マイクロ)」などがあったります。
しかし、インターネットの通信速度では、「T(テラ)」や「m(ミリ)」などはあまり使われないためここでは触れません。
bpsはなにを表す単位なのか?
それでは次に、Gbpsなどに付いている、「bps」とは何でしょうか。
前述したように「bps」とは、「bits per second(ビットパーセカンド)」の略で、これは数値を表す単位ではなく、テータ通信の単位です。
「bits per second(ビットパーセカンド)」は、日本語に訳すと「1秒あたりのビット数」という意味があります。
つまり1秒間のあいだにどれくらいのデータ(ビット)を通信できるかを、bpsを使って表記しています。
1bitがコンピューターが扱う情報の最小単位
長さや重さのように、実際に触れたり感じたりすることができないのが、コンピューターの情報です。
そのためコンピューターの扱う情報の最小単位を「1bit(ビット)」として定めて、それを元にデータ量などを表記できるようにしました。
しかし、1bitがコンピューターが扱う情報の最小単位と言われたところで、ピンとこないのは当然で、わたしたちは1bitがどのようなものか実感できません。
ただし、動画やゲームはbitを使ってそうだし、文字だけだったらそうでもない、といったようになんとなくコンピューターのデータ量というのは感じることができます。
例えば、色がたくさん使われた鮮明な写真をダウンロードするときは「データ量が多いだろうな…」とわかるでしょう。
反対に画質が荒い白黒写真であれば、「そんなにデータ量は多くないかな?」とわかりますよね。
結局のところ、鮮明な写真であっても、白黒写真であってもコンピューターにとってはデータ(bit)の集まりだというわけです。
byte(バイト)を理解するとbpsがわかってくる
インターネット関連のCMなどでbpsとは別によく耳にするのがByte(バイト)です。
スマホなどの通信容量として、2GB(ギガバイト)や5GB(ギガバイト)が使われていますね。
「G(ギガ)」はすでにご説明したとおり、距離に使われるキロなどと同じく、大きな数字をアルファベットで示した言葉です。
byte(バイト)とは、コンピューターのデータ量を表す単位のことを指し、bitと混同しないように大文字の「B」で表記します。
パソコンやゲーム機、メモリーカードの記憶媒体を購入するときに、保存できるデータの容量を示した値として、byte(バイト)が使われています。
たとえば、SDカードであれば、32GBや64GBなどと書いてありますよね。
iPhoneなどのスマートフォンでも、128GBや256GBと言った保存できる容量によって端末の値段も変わってきます。
byteとはデータの情報量を表す単位なので、インターネットの通信速度を表すbitとは違います。
「でも、bitもデータのことじゃないの?」
と、思われた人、正解です。
1byteはbitでも表記することが可能で、「1byte=8bit」と表すことができます。
どうして8倍なのかは説明が複雑になるので、ここでは省きますが、数学の公式と同じで「そういうものだ」と思ってください。
bitをbyteに変換する
bitは通信量で、byteはデータ量を表すときに使われる単位という違いはありますが、bpsがどれくらいの通信速度なのかを理解するのに役立つわけです。
100Mbpsを例にして考えていきましょう。
前述したように、bpsは1秒間にどれくらいのデータ(ビット)を通信できるかの単位です。
そのため、100Mbpsは、言い換えれば「1秒間に100Mbitの通信速度」だと説明できます。
1byte=8bitですので、100Mbitをbyteに変換するには、8で割ればわかります。
計算すると、100Mbitは12.5MB(メガバイト)なので、100Mbpsは「1秒間に12.5MBの通信速度」だというわけです。
馴染みのないbitで考えるよりも、このようにbyteに置き換えた方が、イメージが付きやすいのではないでしょうか。
結論:1Gbpsっていったいどれくらいの速度?
現在、auひかりをはじめとした光回線業者は通信速度が最大1Gbpsです。
NURO光が下り最大2Gbpsの通信速度を謳い文句にしたり、最大20Gbpsのサービスの提供を開始したりしています。
コンテンツのデータ量が増加する近年において、インターネットに求める通信速度は高くなっていると言えるでしょう。
最後に、1Gbpsがどれくらいの通信速度なのかをbyteを使って計算してみます。
1Gbpsは、「1秒間に1Gbitの通信速度」だと言い換えられ、さらに1byteが8bitなので「1秒間に0.125GBの通信速度」と言い換えられるでしょう。
0.125GBがどれくらいだか想像がつきにくいため、MBに表記を直します。
1G = 1,000Mなので、0.125GB=125MB
つまり1Gbpsは、「1秒間に125MBの通信速度」ということです。
1秒間に125MBのデータ量をダウンロードできる通信速度だと考えると、なんとなくイメージがつくのではないでしょうか。
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