WiMAX2+のデメリットは速度の遅さ?特徴とメリットをまとめて解説
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モバイル回線でエリア内ならいつでもどこでも通信できるWiMAX2+ですが、契約前に知っておきたいデメリットもいくつかあります。
WiMAX2+は2年以上の長期間使い続ける前提のサービスなので、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解・納得した上で契約しましょう。
この記事では、WiMAX2+のデメリットについて詳しく解説します。光回線との比較も行なっているので、参考にしてください。
WiMAXのキャンペーンで損をしない選び方と月額料金の落とし穴
契約前に知っておきたいWiMAX2+のデメリット
先述したとおり、WiMAX+は原則2年契約のサービスなので、契約後に何か不満があっても簡単に解約できません。
もし解約するとなると、解約金が発生してしまうでしょう。
そこで、WiMAX2+を契約する前に知っておきたいデメリットを解説します。
直近3日間で10GB以上使うと速度制限がかかる

WiMAX2+は、直近3日間の通信量が10GBをオーバーしていると、翌日の18時から翌々日2時にかけて通信速度が「概ね1Mbps」に制限されます。
つまり、常時高速で通信したいなら、通信量は最大でも1日約3.3GBに留めなければいけません。
速度制限中の回線速度である約1Mbpsでは、動画の再生やアプリのダウンロードはもちろん、ネットサーフィンやSNSの利用時も読み込みに時間がかかり、イライラさせられてしまいます。
そのため、WiMAX2+を契約するのであれば、一気に大容量のデータを使わないように注意しましょう。
とくに、PS4やNintendo Switch、パソコンなどでゲームをダウンロードしたり、映画などの長時間の動画を見たりすると通信量の消費が激しく、1日で利用する通信量が10GB以上になってしまう場合もあります。
なお、速度制限は夜の時間帯に行われるため、18時〜2時に使わないのであれば、WiMAX2+で速度が低下しても関係ありません。
WiMAX2+を朝から夕方にかけて使うことが多く、夜の時間帯は使わないという方なら、速度制限についてはあまり気にする必要はないでしょう。
契約は自動更新で、途中解約は契約解除料がかかる

WiMAX2+では、2年や3年の契約期間を満了するまで常時契約解除料がかかります。
たとえば、3年契約のプランで契約した場合の契約解除料は、以下の通りです。
契約期間 | 契約解除料 |
---|---|
1〜13ヵ月目 | 20,900円 |
14〜25ヵ月目 | 15,400円 |
26〜36ヵ月目 | 10,450円 |
37ヵ月目 | 0円 |
契約更新月中に解約をしなければ、また2年や3年といった同じ条件の契約がスタートします。
なお、次に無料で解約できる契約更新月までに解約すると10,450円の契約解除料が発生するのは変わりません。
WiMAX2+を契約する際は、契約更新月以外に解約すると契約解除料がかかってしまうと覚えておきましょう。
ハイスピードプラスエリアにもいくつかの注意点が!

WiMAX2+では、対応するルーターで契約することでau回線の「ハイスピードプラスエリアモード」を利用できます。
WiMAX2+でハイスピードプラスエリアモードを使うときは、以下の2点に注意しましょう。
■ハイスピードプラスエリアモードの注意点
- 2年契約している場合利用料金がかかる
- 7GB以上通信すると速度制限がかかるので、7GBに達する前に通常モードに戻す
ハイスピードプラスエリアモードを使うと、WiMAX回線で通信できない場所でも、auの4G回線を利用してインターネットが使えます。
通常の通信モード(ハイスピードモード)では圏外になってしまうエリアで、インターネットを利用したいときに活用できる通信モードです。
ただし、2年契約のプランで契約している方がハイスピードプラスエリアモードを利用すると、月額料金にプラスして利用料金1,100円が発生してしまいます。
またハイスピードプラスエリアモードで通信量を7GB使うと、通常モードも含めて月末まで最大128kbpsに速度を制限されてしまいます。
ハイスピードプラスエリアモードは非常に便利な機能ではありますが、契約状態や利用する用途などを鑑みて使うようにしましょう。
光回線などに比べると最大速度や実測値が遅い
WiMAX2+の最新ルーター・W05では下り最大708Mbpsに対応しています。
十分高速ではありますが、光回線に比べると速度は遅めです。
たとえば、auひかりやフレッツ光なら、最大1Gbpsの通信速度に対応しています。
より高速な通信を使いたい方は、高速で通信できる光回線を選ぶのがおすすめです。
また、WiMAX2+を屋内で利用すると、壁に遮られるなどして速度が下がります。
屋外であっても、場所によっては電波が弱かったり、圏外になる場合もあるでしょう。
WiMAX2+はスペック上の速度も光回線に劣りますが、実測においてはさらに差が出るケースもあるので、注意が必要です。
知っておきたい!WiMAX2+を契約するメリット

速度や料金面でのデメリットに気をつけなければならないWiMAX2+ですが、もちろん契約するメリットもあります。
手軽にインターネットを使いたい人には、WiMAX2+が最適です。
続いて、WiMAX2+のメリットをチェックしましょう。
エリア内なら、ルーターを持ち歩けばいつでもどこでも通信できる
WiMAX2+は、エリア内であればルーターを持ち運んでいつでもどこでも通信できます。
光回線やケーブルテレビ回線のような自宅用回線は家の中でしか使えません。
しかし、WiMAX2+なら場所を問わず利用できます。
外出している時間が長い方の場合は、持ち運べない光回線を契約するよりも、WiMAX2+を契約して常時持ち運べば、無駄がありません。
光回線やケーブルテレビの固定回線と違い、工事が必要ない
WiMAX2+の大きなメリットとして、開通工事が必要なく、契約後にルーターが手に入ったその日から利用できる点が挙げられます。
自宅で使う高速通信可能なインターネット回線サービスは、工事をしなければ使えません。
申し込みが多い時期は、工事をするまでに1ヶ月以上かかってしまうこともあるため、導入が大変です。
また、自宅用回線のサービスは、契約だけでなく解約時も工事が必要です。
二重に手間がかかってしまうので、注意しなければいけません。
引越しのときも、光回線などは引越し先で再び工事が必要なため、仕事で転勤が多い方にとってはかなり面倒に感じられるでしょう。
WiMAX2+なら工事不要で、契約してルーターを手に入れればすぐに使い始められます。
引越し後もエリア内ならルーターをそのまま使えて、解約時も工事は不要です。
転勤が多い、家にいない時間が長いなどの理由で、自宅用のインターネット回線を契約するのが面倒な人は、WiMAX2+だと手軽に利用できます。
【具体的な工事方法・注意点をおさらい】auひかり開通工事、乗り換え手順
WiMAX2+のルーターはWi-Fi接続に対応している

WiMAX2+は、あらかじめルーターにWi-Fi接続機能が備わっているため、別途オプションやレンタルを利用せずともインターネットに接続できます。
光回線などの自宅向けサービスは、契約してもWi-Fi接続用のルーターがオプションの有料サービスだったり、提供自体がされておらず、自分で用意する必要がありました。
それらの用意が必要ないため、WiMAX2+なら初期費用や月額料金を節約できます。
ちなみに、機器によってはオプションのクレードルを購入すれば、有線LANでの接続も可能です。
より安定したインターネット接続を行いたいときは、有線接続をしましょう。
LANケーブルで回線速度が変わる!?器具で変わる速度を徹底解説
お得なキャッシュバックキャンペーンを多数開催
WiMAX2+の特徴として、お得なキャンペーンを開催しているプロバイダが多いことも挙げられます。
WiMAX2+は、同じルーターでも申し込む窓口やプロバイダごとに月額料金が異なり、当然キャンペーンも異なるため、どこから申し込むかお悩みの方も少なくないでしょう。
たとえば、人気プロバイダのGMOとくとくBBから申し込むと、キャンペーン特設サイトからの申し込みで40,000円のキャッシュバックが受け取れます。
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さらに、上記のキャッシュバックに加えて端末代金とクレードル、送料の3つの初期費用がすべて無料になったり、月額1,474円で利用できるなど、非常にお得度が高いキャンペーンです。
別途オプションの追加も必要ないため、月額料金をなるべく抑えたい方や、お得な特典だけをもらいたい方にはとくにおすすめの窓口でしょう。
WiMAX2+をスマホで使うときの注意点は?

スマホでWiMAX2+の回線を利用する時に注意したいのは、通信量の使い過ぎです。
あまりに使いすぎると、速度制限によって通信速度がかなり落ちるため、定期的に現在の通信量を確認しましょう。
動画の見過ぎに要注意!
スマホでWiMAX2+の回線を使って動画を見るときは、通信量を激しく消費するとを念頭に置いて利用しましょう。
とくに、HDやフルHD、4Kといった高画質な動画を見ていると、あっという間にWiMAX2+で速度制限がかかる条件の「直近3日間に10GB」をすぐに超えてしまうでしょう。
たとえば、YouTubeでHDより上の超高画質動画を見ると、1分間で約23MB消費します。
1時間で約1.4GBの消費となるため、7時間程度動画を見れば10GBに達してしまうのです。
スマホで動画を見るときは、画質をある程度まで下げたり、1日の視聴時間を短めに押さえたりして、速度制限にかからないように対策しましょう。
ゲームアプリのダウンロードは容量を確認しよう
WiMAX2+の回線を使ってアプリをダウンロードするとき、とくにゲームアプリでは通信量に注意しましょう。
ゲームアプリの中には、1つだけでも1GBや2GBなどの大容量となっているものもあります。
ダウンロードを始める前に、AppStoreで通信量を確認しましょう。
WiMAX2+とauひかりのサービスを比較!

最後に、モバイル回線であるWiMAX2+と、光回線であるauひかりのサービス内容を比較してみましょう。
モバイル回線のWiMAX2+と自宅用の光回線サービスであるauひかりでは、仕様が大きく異なっています。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、自分に合っている方を選びましょう。
auひかりの詳細は、別記事のauひかりのデメリットも参考にしてください。
回線の安定度や速度はauひかりの方が有利
WiMAX2+は屋内だと障害物や壁に電波が遮られるため、速度が屋外で通信する時よりも弱まってしまいます。結果として速度は不安定になりがちです。
しかし、auひかりなら自宅まで配線が繋がっているため、WiMAX2+と比べると速度の安定度は高めです。
屋内でのみ通信できれば良いなら、より安定しているauひかりを選んだ方が満足度は高いでしょう。
また、WiMAXは最大速度が2018年3月時点で下り708Mbps、上り75Mbpsですが、auひかりなら通常プランでも上り・下り最大1Gbpsで利用できます。
さらにauひかりでは、戸建住宅向けに一部の地域で最大6Gbpsや10Gbpsのプランも提供されているため、より高速で通信したい人も、WiMAX2+ではなくauひかりを選んだ方が満足度は高くなるでしょう。
auひかりの実際の速度はどのくらい?1Gbpsは無意味かもしれない
auひかりは厳しい速度制限がない
WiMAX2+では、直近3日間に10GB以上通信すると速度制限がかかりますが、auひかりなら速度制限がありません。
auひかりの速度制限は、1日に30GB以上のデータを継続的に送信した場合にのみ速度制限がかかり、制限されるのもデータのアップロード速度のみです。
たとえば、クラウドストレージにHDDから毎日数GBの動画ファイルなどを大量にアップロードすると速度制限がかかる可能性がありますが、当てはまる人はなかなかいないでしょう。
自宅でより自由に通信したい人には、WiMAX2+よりもauひかりの契約がおすすめです。
WiMAX2+のメリットは、家でも外でも使えること
auひかりでなくWiMAX2+を選んだときに得られるメリットは、外出先にも持ち運びできることでしょう。
auひかりは確かに高速で、通信制限も厳しくありまんが、ONUなどの機器を自宅に設置する関係上、家から離れた場所では利用できません。
そのため、利用場所の豊富さでは、ルーターを持ち運んで外でも使えるWiMAX2+に劣ります。
家でも外でも通信できる環境が欲しい方は、WiMAX2+を選びましょう。
WiMAX2+のデメリットまとめ

WiMAX2+のデメリットは、自宅用の光回線などに比べて速度が遅かったり、「直近3日間に月10GB」以上通信すると18時から2時まで速度制限がかかってしまったりすることです。
ただし代わりに、WiMAX2+にはルーターを持ち運ぶことで家でも外でも通信できるメリットがあります。工事の手間もかかりません。
家であまりインターネットをしない人や引越しが多い人は、モバイル回線で手軽にインターネットを使えるWiMAX2+を検討してみてはどうでしょうか。
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