auひかりの工事で電話配管が使えない時は?対処法と注意事項まとめ
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今回は一戸建てにauひかりを引き込む場合の工事概要と、電話配管を利用した配線ができない場合の対処方法を解説します。
一戸建ての方は、auひかりを新規で申し込むと、開通工事が必要です。
しかし、具体的にどういった工事が必要なのか心配になる方もいるでしょう。
大まかな内容が分かっているだけでも安心しても申し込めますし、開通できない物件にお住いの場合は申し込みや工事立会いの時間が節約できます。
申し込み前に工事内容と一般的な電話配管での配線ができない場合を確認して、安心してauひかりを申し込みましょう。
auひかりの工事に関しては、auひかりの開通工事と乗り換え手順に手順等詳しくまとめています。
auひかりの開通工事の流れを解説

auひかりに申し込むと、通常2〜3週間で開通工事になります。
工事と聞くと結構大掛かりな印象を受けますが、auひかりの引き込み工事はそこまで大変ではありません。
■auひかりの開通工事の流れ
- 電柱からお住まいの外壁まで光ファイバーの延長
- 外壁に光ファイバーの固定器具を取り付け
- 電話の配管を利用して物件内へ光ファイバーの引き込み
- ONUへ光ファイバーの接続
auひかりの工事は、大まかにこの4ステップで完了します。
とくにトラブルがなければ、約1時間で終わるでしょう。
無事引き込みが完了してONU(宅内機器)まで接続が終われば、あとはWi-Fiルーターやパソコンへ接続して利用開始できます。
開通までの大まかな流れはauひかりの契約から開通するまでをご覧ください。
物件によっては電話の配管が使えないことがある?

auひかりの工事は1時間程度で終わると解説しましたが、物件によっては引き込みに電話の配管が使えないことがあります。
■電話の配管が使えないケース
- 電話の配管に光ファイバーを通すスペースがない
- 電話の配管が部屋に入るまで遠回りしすぎて届かない
- 配管の途中で直角以上の湾曲が必要になる
- 電柱の位置が悪く電話の配管に届かない
光回線が主流になる前に建設された物件では、細い配管を利用しているために、空いているスペースが少ないケースもあります。
また、光ファイバーはガラス素材のようなものなので、伸ばせる距離や湾曲できる半径に限界もあるでしょう。
この限界を超えると、電話の配管に問題がなくとも利用できない場合があります。
別回線の光ファイバ-が残っていると配管が使えないこともある
すでにフレッツ光など他社の光回線を利用していた方は、auひかりが開通してから今までの光回線を解約しようと考えている方もいるでしょう。
解約後は任意で撤去工事ができますが、物件によっては撤去してからでないと引き込む配管のスペースが足りなくなることもあります。
先に古い光回線を撤去すればいいだけなのですが、その場合はインターネットが利用できない期間が生まれてしまうでしょう。
これらの電話の配管が利用できない場合には、以下の2つの方法で対処してくれます。
■電話配管が利用できない場合の対処
- エアコンダクトや通気口を通して引き込む
- 壁に直径1cm程度の穴を開けて引き込む
auひかりの工事ができないケースとは?トラブルや代替え案について
電話の配管が使えない場合はエアコンダクトや通気口から引き込む

電話の配管が利用できない場合、はじめに確認するのがエアコンと室外機を繋ぐダクトや通気口です。
そのため、エアコンを設置している部屋や通気口がある部屋ならどこでも引き込めますが、隙間を埋めてしまっている場合など利用できない場合もあるでしょう。
エアコンのダクトから引き込む際には、いくつかのメリットとデメリットがあります。
エアコンダクト・通気口から引き込めば穴あけ不要!
エアコンダクトや通気口を利用した引き込みでは、壁に穴を開ける必要がないのがメリットでしょう。
既存の穴を利用するという点では、電話の配管と大きな違いはありません。
また、工事時間もそこまで大きな延長はないので、電話の配管が使えずにエアコンダクトに切り替えたとしても、ほとんどの場合で合計1時間ほどで終わります。
固定電話の移動や追加工事が必要になる場合も…
エアコンダクトや通気口で引き込む際のデメリットは、固定電話の設置場所を移動・または追加工事が必要になる可能性があることでしょう。
電話の配管が使えれば、auひかりのホームゲートウェイは固定電話を設置している付近に引き込めます。
しかし、電話の真上にエアコンがある場合を除き、追加工事を行わなければ、固定電話の設置場所の移動が必要です。
「電話の位置はどこでもいい」と思う方も多いでしょうが、ドアホンを固定電話で受けている方は、ドアホンが使えなくなる可能性があるので注意が必要です。
ドアホンを一般的な固定電話で受ける場合、基本的にドアホンと電話は壁の中にある保安器を通して電話の配管で配線されています。
そのため、エアコンダクトや通気口で引き込んだ先にモジュラージャックがないと、固定電話を利用したドアホンは使えなくなってしまうのです。
既にドアホン専用の受話器がある方は気にする必要はありませんが、固定電話で受けていた方は次の対応が必要です。
■固定電話でドアホンを受けている場合に必要な対応
- auひかりの追加工事
- ドアホンセットの購入・取り付け
auひかりの追加工事では、9,350円でホームゲートウェイと保安器の接続工事を行ってくれます。
引き込む部屋によって追加配線・モジュラージャックのコンセント増設なども必要になる場合があるので、追加工事に2〜3万円かかるケーズもあるでしょう。
なお、ドアホンセットの買い替えは、商品が1万円前後、取り付け工事が2万円前後の合計3万円程なので、料金差が出るかは追加工事費次第です。
auひかりの追加工事がいくらになるのかは、工事業者と引き込み場所を確認しないと正確な金額が算出できません。
どちらで対応するかは工事日当日に工事業者と相談しながら決めると良いでしょう。
auひかりの開通工事は壁に直径1cm程度の穴を開けて引き込む

電話の配管が使えず、エアコンダクトや通気口も使えない場合、壁に直径1cm程の穴を開けて光ファイバーを引き込みます。
または、電話の配管が利用できる場合でも、電話の配管が届いていない部屋に引き込みたい希望があれば、外壁に穴を空けての対応も可能です。
ただし、穴あけ工事を行うことについても、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。
あらかじめ確認したうえで、穴あけ工事を行うかどうか決めましょう。
穴あけ工事のメリットはどの部屋にでも光ファイバーが引けること
壁に穴を開けて光ファイバーを引き込むメリットは、光ファイバーが届く部屋なら基本的にどの部屋でも対応してくれるということでしょう。
エアコンダクトなどを利用する場合は、既に設置された設備を流用するので引き込める部屋も決まってきます。
一方、壁に穴を開ける引き込み方法なら、例えば一番利用頻度の高い子供の部屋に引き込むなど、ある程度の希望に沿って引き込みが可能です。
少し詳しい方なら、電話の配管では部屋の間取りでWi-Fiが届きにくくなる部屋に対応させるために敢えて穴あけで引き込んでもらうという方もいます。
そのため、引き込み場所の希望がある方は工事業者が到着した時に相談するといいでしょう。
穴あけ工事は外壁に穴を空けること自体がデメリット
壁に穴を開けて光ファイバーを引き込むデメリットは壁に穴を開ける行為そのものでしょう。
また、引き込む部屋によってはエアコンダクト・通気口で引き込んだ場合と同じく、電話関係のデメリットも発生します。
持ち家の方は穴あけを気にする必要はないでしょうが、賃貸の場合は、必ず大屋さんや管理会社の許可が必要です。
最悪、許可が下りずに工事ができないケースもあるので、申し込み前に確認しておきましょう。
また、auひかりの公式サイトでも記載があるように、2018年3月以降にauひかりに申し込んだ方は、解約時の撤去工事が必須になりました。
撤去工事の際、開通工事で空けた穴も埋めてくれますが、穴あけした箇所はどうしても目立ちます。
他の光回線を引き込むのに再利用するなら問題ないでしょうが、固定回線自体をやめる場合に穴あけ部分が残ることも覚えておきましょう。
追加工事が必要になるケースと工事費は?

先述したとおり、電話の配管が利用できない場合、エアコンダクトや穴あけなどで対応可能です。
どちらもauひかりの工事料金内の作業なので、実質無料となる初期費用41,250円で光ファイバーの引き込みを行ってくれます。
実質無料になる工事費に関しては、auひかりの初期工事費のカラクリについて解説をご覧ください。
しかし、引き込み場所が変わることで屋内配線が必要になる場合、追加料金が発生します。
工事内容 | 料金 | 概要 |
---|---|---|
訪問費 | 3,960円/回 | 別日の追加工事の場合の訪問基本料 |
保安器 折り返し工事 |
9,350円/回 | ホームゲートウェイと保安器と接続。ホームゲートウェイと別の場所で電話利用・固定電話でドアホンを受ける場合に必要 |
ケーブル敷設 基本工事 |
8,580円/10mまで | 宅内の各種ケーブル配線 |
ケーブル敷設 延長工事 |
550円/m | 10m以上の配線は1m単位で料金発生 |
LANモジュラー ジャック取り付け |
3,960円/個 | LANコンセントの新設(部品代込み) |
電話モジュラー ジャック取り付け |
2,640円/個 | 電話モジュラージャックの新設(部品代込み) |
先ほど光ファイバーの引き込みで解説したドアホンを固定電話で受ける場合、少なくとも保安器折り返し工事とケーブル敷設基本工事は必要となり、17,930円はかかるでしょう。
それ以外にも追加配線工事が必要になる可能性があります。
通常、追加工事は工事日に引き込み物件をチェックして案内されるので、別途費用が発生する可能性も考えておきましょう。
追加工事費をカバーできる裏ワザがある!?
解説したとおり、追加工事を行うと別途工事費が発生します。
この工事費は、工事費の実質無料特典には含まれていないため、自身で負担しなくてはいけません。
しかし、キャッシュバックを行っている代理店やプロバイダからauひかりを申し込めば、追加工事が発生した場合の費用を相殺できるかもしれません。
たとえば、KDDIの正規代理店である NNコミュニケーションズ
では、特設サイトからの申し込みだけで56,000円のキャッシュバックが受け取れます。
また、auの固定電話サービスであるauひかり電話も同時に申し込めば、7,000円がキャッシュバックに増額され、62,000円のキャッシュバックを受け取り可能です。
申し込み時にキャッシュバックの受け取り口座を申告するだけで、面倒な手続きの必要なく開通翌月にキャッシュバックを受け取れる手軽さも人気の理由です。
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キャンペーンについて詳しくは、NNコミュニケーションズの評判を比較検証をご覧ください。
【2023年最新】auひかり高額キャンペーンの罠!11万円キャッシュバックは損をする?
マンションなど賃貸住宅は管理会社の許可を取っておく

電話の配管が利用できるかは工事日当日にしかわからないことがほとんどです。
そのため、賃貸にお住まいの方は、auひかりを申し込む段階で大屋さんや管理会社に許可をとっておきましょう。
壁に穴を開けない工事でも、光ファイバーを外壁に固定する器具の取り付けや防水用カバーの取り付けなど、ビス打ちが必要なこともあります。
許可を取る時に工事内容の説明がわからないと感じる方も多いのですが、大抵は「auひかりを契約したいが問題ないか?」と聞くだけでOKです。
また、書面による承諾は必要なく、口頭確認のみで問題ありません。
工事日当日に管理者の承諾が必要な作業が発生した場合、連絡が取れなかったら工事は中断されてしまい、工事予約からやり直しになります。
無駄な時間が発生しないよう、申し込み前に工事の承諾をもらっておきましょう。
マンションではauひかりのエリア確認が重要
auひかりをマンションなど賃貸で契約する場合、事前にエリア確認をしておきましょう。
別記事『auひかりをマンションで申し込むポイント』でも解説していますが、マンションではauひかりのエリア内の地域であっても建物の設備によって契約できないケースがあります。
また、auひかりのマンションタイプには複数のプランがあり、プランによって工事内容が変動するのが特徴です。
そのため、契約前にお住まいのマンションがauひかりに対応しているかをチェックしておきましょう。
auひかりのエリア確認については、auひかりのエリア確認方法を詳しく解説をご覧ください。
まとめ:auひかりの工事は電話の配管が使えなくても大丈夫!

今回は、auひかりの工事概要と、電話の配管が使えなかった場合の代替方法を解説しました。
■auひかりの工事で電話の配管が使えないケース
- 基本は電話配管を使う
- エアコンダクト・通気口で代用
- 代用手段がなければ壁に穴をあける
エアコンダクトや穴あけで引き込む場合は、追加工事が必要になる可能性があると忘れないようにしましょう。
特に、固定電話をドアホンとして利用している方は、追加工事だけで2万円弱は必要になる可能性があります。
もし着工前に追加工事が必要であれば教えてくれますし、工事前のキャンセルに違約金は発生しません。
auひかりの開通自体は、電話配管が使えなくとも問題ないので、まずは気軽に申し込みから進めていきましょう。
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